フルマラソン初出場のきっかけと道のり
ランナーの温泉 管理人のサブフォーランナーのクニオです。
私が初心者としてフルマラソンに初挑戦してからサブフォーを達成するまでの道のりを紹介します。
走り始めた最大の理由は、体力の衰えとお腹のぜい肉をなんとかしたいという思いから。
当時、デスクワークの仕事で体を動かす習慣が無く、体力が落ちて疲れやすい体になっていることを感じ、特に階段を登った時に息切れしやすくなってきたことはショックでした。
社会人になって、気づけば30代。
どんどんメタボ化が進んでしまう・・・。焦りを感じつつも、行動に移すことなく日々は過ぎて・・・
ある日の朝、新聞の広告記事が目に入りました。
『2009年11月1日 第1回しまだ大井川マラソン』
地元静岡の大井川沿いのコースで初めて開催される記念すべき第一回大会。
これだ! この大会に出るぞ!
制限時間は初心者にやさしい7時間。コースは高低差も少なく走りやすそう。自宅から場所も近く安心感あり
まだ練習を開始していない段階で、すぐに大会にエントリー
高校を卒業してからはずっと運動習慣がないまま12年が経過
大会にエントリーした最初の一歩が何よりも重要な一歩に
出場のエントリーをした後に、妻に報告。 まだ走り切れるかもわからないフルマラソンにエントリーしたことを告白するのは、どこか恥ずかしいという気持ちもあがりましたが
エントリー申し込みは8月末。 大会本番は11月1日。
練習期間は、たったの2ヶ月!!
いま思えば無謀とも思える決断でしたが・・・やるしかない!という思いで
手探りで練習を開始
怪我をしたくなかったので、とにかく最初はゆっくりゆっくり走ることから
歩くスピードと変わらないぐらいのスピードでジョギング
練習を続けていく中で、少しづつ時間を延ばしていきました。週末の土日を主に使いながら平日も週1回は走ることを心がけました
各月の走行距離 合計距離307km
- 8月 35km(8月23日ごろから開始)
- 9月 153km
- 10月 119km
距離は、積み上げていくと自信になります。ただ距離よりもなるべく長い時間を走ることを優先
本番前に走った最長距離は24km。それ以上の距離は未知の領域
当日までの練習で自分が楽に走れるペースがつかめてきたので目標タイムは4時間30分に設定
本番当日
前半は、練習よりも非常に調子がよく、フルマラソンならではのお祭り的な雰囲気でアドレナリンも出て、中間地点でのタイムは2時間2分
まだ余力があり、順調すぎるほど順調
練習で走っていた24km付近までは気持ちよく走り続ける
しかし、24km以降の未知の領域に差し掛かったあたりから疲労が出始める
25km、26km、27km、28km ・・・走れば走るほど疲労が増加しペースが悪化
4時間30分の想定ペース 1kmあたり6分24秒を超過し始める
29km付近では 左ひざの裏、ふくらはぎの疲労もひどくなり・・・
30km経過 3時間3分
残り12kmを踏ん張れば 4時間30分以内が達成できるかもしれないと考えたが、足が攣り始める。 ストレッチを繰り返しながら走る
周りの多くのランナーも歩いたり、ストレッチする人が増えてきた
俗に言う30kmの壁にぶちあたった
32kmぐらいからは歩きと走りの繰り返しになり、歩かずゴールする目標は達成できず
この後は、まさしく地獄。歩くことさえがつらい状況に追い込まれていく
大井川の河川敷特有の強風にも苦しむ
足が攣る一歩手前で、歩きとジョグを繰り返しながらもゴールへ
最後の5kmは果てしなく長く感じた
ゴールタイムは4時間50分(サブ5を達成)
30代の部 587位/1206位
総合順位 2170位/4434人
5時間以内ではあったが、当初の4時間30分の目標は達成できず
中間地点までの快走が嘘のように後半大失速
短期間での挑戦のため、完全に練習不足
最後は地獄の苦しみを味わったが、大惨敗を経験したことで、むしろモチベーションは増加
次の大会でのリベンジを決意
私の初マラソンはこうして幕を閉じました
フルマラソン2回目 完”走”までの道のり
初マラソンのあと、5ヶ月間練習は継続し、2010年4月11日には初めてのハーフマラソン出場
大会は、焼津みなとマラソン。フルマラソンと同じペースで走り実力を把握することとした。
ゴールタイム 1時間44分
30代の部 177位/440人
総合順位 573位/1565人
フルマラソンを意識したペースで走り、着実に力がついてきているとわかった。
2回目のフルマラソンも大井川マラソンへエントリー。10月31日
5ヶ月間練習を頑張るぞ~!と意気込んでいたのですが、長男が8月に生まれてパパに。
練習どころでは無い期間があったが、9月中旬以降からは週3~4日の練習ペースを確保。
ただ20kmを走ったのは1度だけ。 不安な状況のまま本番を迎えることに。
各月の走行距離 合計285km
- 7月 40km
- 8月 37km
- 9月 58km
- 10月 150km
総距離としては、1回目の大会の2ヶ月間の合計に負けているが
前年のフルマラソン以降、継続した練習を積んできており、走るペースは延びてきている。
子供が産まれて、練習の頻度と時間ともに十分に確保できない中でも最低限の練習を積んで
本番を迎えることになった。
なお、大会の5日前に念願のGPS付ウォッチのGARMINを入手。ペース計測の強い味方に。
本番は21km地点では1時間52分。前回失速した23km以降も順調に走り33kmまでは6分以内を維持。
36km付近からしんどくなってくるが、歩かずに粘る。
ペースはどんどん落ちていくが、歩かないで大失速をしないように自分を奮い立たせて走り続ける。
ゴール前に4時間を経過してしまい無念だったが、ついに歩かずにゴール!!
これぞ本当の完走。
ゴールタイムは4時間4分 惜しくもサブフォーに届かず
30代男子順位 371位/1298人
総合順位 1345位/4844人
完”歩”から完”走”へ
ステップアップすることが出来た2度目のフルマラソンだった。
フルマラソン サブフォーまでの道のり
フルマラソンサブフォー(4時間切り)達成は、5度目のフルマラソン出場で達成。
参加大会は掛川新茶マラソン。アップダウンが激しいコースでの初サブフォー達成となった。
3度目と4度目のフルマラソンでは思うように練習をこなすことが出来ず、中だるみともいえる状況が続いていた。
5度目のフルマラソンに向けては、練習の量と質ともに最も充実した状態に。
練習総距離 422km
各月の距離
- 1月 23km
- 2月 161km
- 3月 188km
- 4月 50km(4/9まで)
練習は週4日ペースをほぼ確保することが出来て、手ごたえを感じて本番を迎えた。
前半はスローペースで入ることを心がける。
序盤で途中トイレにも行くというアクシデントあり。
20km地点の通過タイムは1時間49分。
24km付近では調子がよくペースがアップ。
27km付近でもいい調子が続き、なんと4時間のペースランナーとその集団に追いつく。
4時間ペースランナーの集団に追いついた後は、並走して体力を温存。
初めてペースランナーと一緒に走ったが、アドバイスを言ってくれたり、激励してくれたりと楽しく走れることを知った。
35km付近。 まだ体力も残っているし、足が動く。
38km地点。 4時間のペースランナーの前に出る。
39km。 5分20秒ペースと絶好調が続く。
41km。5分台ペースを記録し、サブフォー達成を確信。
ゴールタイム 3時間55分
ついに念願のサブフォーを達成
最後まで大失速せずに走り切ることが出来た初の大会となった。
サブフォーを達成できた要因
- ゆっくりペース(LSD)の練習を週末に導入。2時間程度の練習頻度を増やした
- 水分を過去の大会よりもしっかり補給。給水によるペースダウンを覚悟できっちり補給
- アップダウン対策として練習でも峠コースをLSDに取り込み
- 本番のシューズを軽くて薄いものに変更
- 中盤でペースアップしたい気持ちを抑えて、4時間のペースランナーと並走しオーバーペースを防ぐことが出来た
初マラソン~サブフォー達成までの道のりをざっと振り返ってみました。
初心者の皆さんやサブフォーを目指す皆さんの参考になれば幸いです。
今後は、具体的な練習方法や、工夫、苦労などについては本サイトの記事の中で紹介していきます。
質問や書いてほしい記事等がありましたら、問い合わせ先からメッセージをいただければ可能な限りお答えしていきます。